サブミリ波VLBI梁山泊 その2  

--サブミリ波VLBIはやるべきか?!--

国立天文台・VLBIワークショップ

場所:国立天文台 コスモス会館

2004年11月4日(木)-11月5日(金)

・趣旨

 VLBIはその高空間分解能を発揮し、AGNジェットやメーザー天体といった高輝度天
体の描像を明らかにしてきました。従来のVLBIではセンチ波帯の観測が主でしたが、
今日ではミリ波帯でのVLBI観測も日常的に行われ、多くの研究成果となっています。
この流れはさらに短波長VLBI観測へと引き継がれてゆくと期待されます。特に我々は
サブミリ波VLBIによってAGNの降着円盤、ブラックホール・シャドーといった、宇宙の
極限領域を最初に直接視できると予想しています。

 世界的にみても、具体的なサブミリ波VLBI計画はまだなく、白紙の状態です。
なんら束縛条件のない今、技術的問題はさておき、まず広く天文学を眺め、他波長の
観測装置の動向をも見据えることで、
 「サブミリ波VLBIやるべきか?」
 「やるならばその天文学の狙い目はどこか?」
 「いつまでに実現すべきか?」
を我々は明確にしたいと考えています。

 本研究会では、進行するALMA計画との将来の連携をも視野に入れつつ、サブミリ波
観測でさらに高い分解能、1ミリ秒角から10マイクロ秒角を実現した場合、我々の
宇宙観にどんなインパクトを与えるのか?をさまざまな分野の研究者の方々と議論し、
より良き成果を産出する装置計画を練ってゆく糧としたいと考えています。
ふるってご参加ください。

世話人:三好真、永井洋、古屋玲、萩原喜昭

問い合わせ先: メール makoto.miyoshi@nao.ac.jp (三好)

          電話 0422-34-3937 (三好)

■プログラム

第一日目・2004年11月4日(木曜日)

1 最初に

1.1 11:00-11:10 サブミリ波VLBI観測の魅力(三好真

2 AGNの極限領域(座長:浅田圭一)

2.1 11:10-11:30 AGN降着円盤にせまるーこれまでのVLBI観測から(亀野誠二)

2.2 11:30-11:50 LLAGNのスペクトル観測からサブミリ波VLBIへの示唆(土居明広)

2.3 11:50-12:10 近赤外線領域からのAGN降着円盤撮像(川口俊宏)

lunch time 12:10-13:45

2.4 13:45-14:05 気球搭載遠赤外線干渉計(FITE)プロジェクト(芝井広)

2.5 14:05-14:25 直接検出器による天体干渉計(大田泉)

2.6 14:25-14:45 X線高分解能望遠鏡による観測計画(北本俊二)

2.7 14:45-15:05 サブミリ波VLBIによる撮像シミュレーション(三好真)

2.8 15:05-15:25 理論から想定されるブラックホール周辺イメージ(高橋労太)

coffee break 15:25-15:45

2.9 15:45-16:05 ミリ波サブミリ波領域の原子輝線(出口修至)

2.x 16:05-16:25 メガメーザでどこまで迫れるか?(萩原喜昭)

2.xi 16:25-16:45 円盤磁場をみよう(永井洋)

討論: 16:50-17:20 AGN降着円盤観測への各波長域の特徴と任務(司会:萩原喜昭)

夜:懇親会17:30ころから (懇親会費は2000円)

第二日目2004年11月5日(金曜日)


3 ALMA分解能の10倍(でも感度は100分の1か)は面白い(座長:廣田朋也)

3.0 9:50-10:00 最初に。ALMA分解能の10倍あたりからも面白い(古屋玲)

3.1 10:00-10:20 VSOP2からはじめよう原始星VLBI観測(梅本智文)

3.2 10:20-10:40 原始惑星系円盤(北村良実)

coffee break 10:40-10:55

3.3 10:55-11:15 星と星形成領域(古屋玲)

3.4 11:15-11:35(仮)近傍銀河もしくは銀河中心(祖父江義明)

3.5 (ポスター)センチ波からミリ波メーザー源VLBI観測へ(今井裕)

討論:11:35-12:05どうせまとまらないが議論が大事(司会・古屋玲)

lunch time 12:05-13:30

4 サブミリVLBI、地上かスペースか?(座長・井口聖)

4.0 13:30-13:40 これまでのサブミリ波VLBI検討(永井洋)

4.1 13:40-14:00 スペースの良さ(2)戦略的観点から(村田泰宏)

4.2 14:00-14:20 スペースの良さ(1)環境・技術  (望月奈々子)

4.3 14:20-14:40 ADAGIETTO,ーサブミリ波スペースVLBIをするためのあるデモンストレーター試案ー (平林久)

coffee break 14:40-15:00

4.4 15:00-15:20 VLBI位相補償(朝木義晴)

4.5 15:20-15:40 衛星電波を用いたVLBI計測から見た大気(西尾正則)

4.6 15:40-16:00 地上から始める戦略的メリット(三好真)

討論:16:00-16:30 スペース・地上のメリットデメリットを見極めておこう(司会・井口聖)

※ 国立天文台への交通と構内地図はこちらをご覧ください。

※ 懇親会費は2000円です。当日受付をします。

※ 講演者の皆様には、後日集録の提出をお願いします。フォーマット等はあらためて連絡いたします。

リンク:第1回サブミリ波梁山泊のページ